頭皮ケア
頭皮の血行不良が抜け毛や薄毛の原因に
抜け毛や薄毛で髪のボリュームがなくなると老けてみえます。
髪が薄くなったと感じるのは、髪にうまく栄養が運ばれていない可能性があります。
抜け毛や薄毛には、頭皮の健康状態が大いに影響し、育毛のためには頭皮の血行を良くしてあげる必要があります。
顔と頭はつながっており、頭皮の血行が悪いと、肌のトラブルや老化も起きやすくなってしまいます。
そのため、美容鍼は顔だけでなく、頭にも鍼を刺します。
育毛や美髪のためにも頭皮に鍼を刺して、血行を促すことは有効なのです。
百会・・・頭頂部で左右の耳の延長線上と、顔の中心線が重なる部分。脱毛予防に効果がある。
通天・・・百会から左右両側にわずかにずれたところ。頭皮の血行を良くして抜け毛の進行を遅らせる。
角孫・・・左右の耳の上側の生え際あたりで、耳を前に折り曲げたときに、耳の一番上が当たるところ。頭皮の血行を改善し、髪に栄養を行き渡らせる。
風池・・・耳の後ろにある骨と後頭部中央にあるくぼみとの中間。円形脱毛症、後頭部の抜け毛を改善。
天柱・・・風池から親指1本分内側寄りのやや下。頭部の血行を良くし、後頭部の抜け毛を改善。
中府・・・鎖骨の下のでっぱりから指1本分下のところ。筋肉をゆるめ、抜け毛、円形脱毛症に効果がある。
頭皮に鍼を刺して、毛根への血流量をアップ
季節の変わり目は誰でも抜け毛が多い傾向がありますが、明らかにボリュームが少なくなったり、地肌が透けて見えてくると、薄毛が進行しているといえるでしょう。
薄毛の主な原因は、老化、栄養不足、不規則な生活習慣、ストレス、ホルモンバランスの乱れ、頭皮の洗いすぎなどがあげれます。
とくに女性は、年齢とともに女性ホルモンの分泌が減少すると、男性ホルモンの影響を受けやすくなり、薄毛のリスクが高まります。
また、ストレスによって血行の悪い状態が続くと、頭皮が硬くなり、薄毛や抜け毛の症状が起こりやすくなります。
こういった薄毛や抜け毛、円形脱毛症など髪の毛のトラブルも鍼灸が有効です。
頭皮に直接鍼を刺すことで、血行を促し、毛根への血流量がアップして、髪の毛に栄養が行き渡るようになります。
また、東洋医学では、「髪は血の余り」といわれており、鍼によってコリがほぐれ、自律神経が整うと、血液が体の末端まで行き届くようになります。併せて発毛促進剤を使う、頭皮マッサージを行うことで、頭皮の血行促進により効果があります。
頭皮への鍼で顔のリフトアップ
食生活の乱れや栄養不足は、薄毛を進行させてしまいます。
肌と同様、頭皮のアンチエイジングのためにも、食生活に気を付けることは大切なのです。
とくに髪の毛はタンパク質から作られているため、タンパク質を作るビタミンB群を積極的に摂ることをおすすめします。
ビタミンBは、魚介類(さけ、イワシ、うなぎなど)、貝類(しじみ、あさりなど)、藻類(のりなど)、肉類(とくにレバー部分)に多く含まれています。
ホルモンバランスの乱れを防ぐためには、6〜7時間の睡眠時間は確保して、髪の成長を促してください。
頭皮の汚れはしっかり落とす必要がありますが、洗浄力が強すぎると頭皮が乾燥して、抜け毛の原因になることがあるので、低刺激のシャンプーを使うようにしましょう。
また、シャンプーが頭皮に残っていると、トラブルの原因になるため、しっかりとすすぎ、トリートメントは頭皮にはつけず、髪だけにつけるようにしてください。
頭皮が冷えると血行不良を起こすため、自然乾燥にせず。ドライヤーで乾かすこともポイントです。そして頭部への鍼は、頭、目、首、肩周りが軽くなって、体が楽になるほか、頭皮のたるみを解消し、顔のリフトアップ効果、くすみ改善も期待できます。
参考文献
長谷川守正 『名医が認めた 肌が10年若返る 美容鍼』