電話予約

LINE予約

食べる冬支度

kenzo 2019-12-05 10:45

理想の食材で「食べる冬支度」の知恵

中医学の“食養生”を取り入れ、寒さに負けない体に整えましょう。

自然治癒力を高める“食養生”を日常生活で行うための4つの大原則

 

①楽しみながらよく噛んで食べること

②手作りの料理をいただくこと

③食材の性質を見分けること

④旬の食材を摂ること

 

どんなに栄養バランスが良くても、楽しみながら食べなければ“よい食事”とは言えませんし、よく噛まないと吸収もされにくくなります。手作り料理は、栄養の偏りと添加物の使用を防げます。食材の性質は、体を温めるものと冷やすものに分かれます。そして、旬の野菜や果物は、その季節のエネルギーをたっぷり蓄えていて、その時期における体を癒やしてくれます。これら“食養生”の4つの大原則は、どんな食事のときもお忘れなく。

〈体を温める食材〉

黒豆〈黒〉

余分な水分を排出して、むくみに働きかける。肝の血流を増やし、生命力を補ってくれるのでアンチエイジングにもいいです。

れんこん〈白〉

胃腸の働きをよくして。食欲を増進。血液を増やして、肌の再生を促す。生のままだと体を冷やすので加熱調理が正解。

みそ〈黄〉

発酵食品は体を温める作用あり。体にこもった余分な熱や水分を排出するので、イライラやのぼせ、むくみをやわらげる。

そば〈黒〉

消化不良に働きかけ、食欲増進。腸の詰まりを解消してお通じを促す作用も。冷たくして食べると体を冷やすので注意。

えび〈赤〉

腎の働きをよくして体力や気力を増進。強壮効果のあるタウリンを含み、めまいやふらつき、足腰の冷えをやわらげる。

チーズ〈白〉

原料の牛乳は体を冷やすが、水分を飛ばしたチーズは温め作用あり。呼吸器や皮膚をうるおして、空咳や肌の乾燥を抑える。

黒砂糖〈黒〉

お腹を温めて、冷えや、冷えによる腹痛を緩和。しょうがと組み合わせると、相乗効果で体を温める働きが強まる。

くるみ〈黒〉

肺の機能を高め、腎を温める作用がある。ぜんそくや冷えを鎮める。良質な油分を多く含むので、便秘の改善も期待できる。

七味唐辛子〈五色〉

唐辛子や山椒、陳皮(みかんの皮)など、薬効成分に優れたさまざまな色の漢方素材が組み合わされ、食べる薬膳ともいえる。

しょうが〈黄〉

発汗させることで気や血液の流れをよくし、風邪の症状を緩和。体によい成分は皮に多く含まれるので、丸ごと調理を。

ほうれん草〈青〉

貧血予防や自律神経の働きを整える作用があり、温めて食べるとよい。旬の食材は、色にかかわらず積極的に摂りたい。

鮭〈赤〉

胃腸を温めて消化機能を増進。むくみ解消にも働きかける。血の巡りをよくするので、冷え性や風邪を引きやすい人におすすめ。

りんご〈赤〉

肺や全身にうるおいを与え、お腹の調子を整える。ほてりやのぼせを抑える働きも。栄養が多い皮も含め、丸ごと食べたい。

〈体を冷やしやすい食材〉

トマト〈赤〉、刺身〈赤〉、たこ〈赤〉、牛乳〈白〉、白砂糖〈白〉、小麦粉〈白〉、

うどん〈白〉、ビール〈黄〉、マンゴー〈黄〉、パイナップル〈黄〉

 

体を温める食材と冷やす食材は「色」で見分けられる

中医学では、体を温める性質がある食材を『熱性食品』、体を冷やす性質のものを『寒性食品』と分類します。暑い時季にきゅうりやトマトなどの『寒性食品』を食べるとほてりが静まります。逆に、寒い時季ににんにくやかぼちゃなどの『熱性食品』を食べると体が温まります。性質を見分けて、体調に合った食材を上手に選びましょう。

中医学の知識がなくても、食材の性質は見分けられます。

まずは色です。基本的に、黒、赤、オレンジといった暖色系の食べ物は熱性。青、緑、白などの寒色系の食べ物は寒性です。次に、水分と固さ。例えば、そばやスパゲティのような水分が少なくひきしまっているようなものは熱性、水分が多くやわらかいうどんのようなものは寒性です。最後に産地です。熱帯で取れるもの体を冷やす『寒性食品』が、寒い地方で取れる食材は体を温める『熱性食品』が多いです。もちろん例外もありますが、おおよその区別はできますので、食品を見分けるときの参考にしてみてください。

食材の色で知る栄養のチカラ

<青(緑)>

肝臓の血液循環のを促し代謝を促進。疲労回復や免疫力強化作用

ほうれん草、春菊、アスパラガス、菜の花、キャベツなど。肝臓の働きをサポートするので、冬に蓄積した疲れを排出したい春に摂りたい食材

 <赤>

血液を造る働きを補い、血行を促進。心臓機能を高めて動悸を予防

牛肉、レバー、まぐろ、小豆、赤ワイン、にんじん、トマトなど。体にこもった熱を発散させる働きもあるので、夏にもおすすめ

 <白>

肺機能を強化するほか、胃腸機能の改善にもよい作用をもたらす

チーズ、大根、レンコン、かぶ、玉ねぎ、白きくらげ、梨など。皮膚粘膜や肺にうるおいを与えるので、空気が乾燥し始める秋に最適

 <黒>

腎機能を高め、排泄作用を強化する。老化防止や滋養強壮にも

黒砂糖、黒豆、そば、黒ごま、黒きくらげなど。体を温めて巡りをよくする働きがあり、冬には欠かせない食材といえる

 <黄>

脾臓の機能を高めて新陳代謝を活性化。気力の衰え防止にも作用

しょうが、みそ、大豆、かぼちゃ、とうもろこしなど。環境の変化でストレスを受ける脾臓のために、季節の変わり目には多めに

 

秋冬に摂りたいのは「白」と「黒」

寒性食品でも温めて食べればOK

 

まずは五色の食材をバランスよく食べるのが基本です。

さらに、季節や体調に合ったおすすめ食材を摂るのが正しい食養生術となります。

以上のことを参考にして頂き、寒さに負けない体に整えましょう。

 

身体に不調がありましたらKENZO接骨院にご相談ください。