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冬の症状

kenzo 2019-11-20 12:07

冬のからだの悩み対策

冬は寒さからどうしても身体が冷えて、血行が悪くなりがちです。また、身体を動かす機会が減ると血行不良がさらに悪化してしまいます。空気の乾燥で皮膚や粘膜も乾燥しますし、日照時間が短いことで心身に悪影響を与え、様々な不調につながります。

さらに冬は戸外は冷えるのに、電車や商業施設などの屋内に入ると暖房の影響で汗をかくほどの暑さで、身体にとって過酷な環境が生じがちになります。

日本には四季がありますが、本来人間の身体は温度差があると、それに適応するまでにある程度の時間が必要です。身体は徐々に慣れていくため、急に寒暖差が起こると対処できないため、体調不良が起こるのはもっともなことです。

そんな不調を引き起こす原因を知ることは、病気を未然に防ぐことにつながります。

 

冬のからだトラブル 原因

気温の低下

冬の不調の原因が、まず気温の低下になります。寒くなると血行が悪くなり、全身の細胞に酸素や栄養が行き渡らなくなります。内蔵が冷えると働きが悪くなりますし、体温が低下すれば免疫力が下がり風邪を引く原因にもなります。

冷えは一年中不調を招く元凶ともいわれています。寒くなる冬の時期は、ほかの疾患の症状を悪化させることもあり、より注意が必要です。冷えから関節リウマチの関節痛が強くなったり、気管支喘息なども症状が悪化することもあります。大きな病気を寄せ付けないためにも、冷え対策を忘れずおこなっていきましょう。

寒暖差

人間は寒さを感じると自律神経の働きで末梢血管が収縮して血液を身体の中心部に集め、体温が奪われることを防いでくれますが、自律神経が対応できる寒暖差は7℃くらいまでです。寒い外と暖房が効いた暑い室内の行き来が多いと、自律神経が体温を調整しようとがんばりすぎてバランスが乱れ、不調があらわれやすくなります。

気温が3℃下がると喘息が悪化し、7℃下がるとアレルギー性鼻炎に似た症状がでる血管運動性鼻炎(寒暖差アレルギー)になりやすく、10℃下がると血圧が急上昇するといわれています。寒暖差には要注意です。

空気の乾燥

空気が乾燥し湿度が低くなる冬。それが原因で流行する病気というとインフルエンザが思い浮かびますが、最近の研究では湿度が高くても低くてもインフルエンザウイルスの感染力は変わらなかったとのデータがあります。ただし、のどの免疫力を低下させないために、湿度の管理は大切です。のどを乾燥させないようにしましょう。

皮膚にとっても空気の乾燥は大敵です。皮膚が乾燥すると、かゆみや湿疹など皮膚トラブル全般につながります。部屋の湿度は50〜55%ほどに保つ、保湿剤を塗るなど、乾燥を防ぐ対策がやはり基本になります。

日照時間の減少

日が短くなることも不調の一因になります。朝起きて太陽の光を浴びることで、人間は体内時計をリセットして一日の生活リズムを整えます。また、日中、日光の下で活動すれば、脳内で精神を安定させる物質・セロトニンが分泌されます。太陽光は心身の健康を保つうえで欠かせない要素なんです。

毎年、秋から冬にかけて、気分が落ち込む、気力が低下する、身体がだるい、いくら寝ても眠いなどの症状を繰り返しているのなら、その不調の原因に日照時間の減少が考えられます。

肩こりなどの血行不良や睡眠障害も、日照時間の短さによる日中の活動量の減少が影響していると考えられています。

運動不足

寒いと身体を動かすのがつい面倒になり、普段より運動不足になりがちです。一日に身体が生み出す熱エネルギーの約6割は筋肉で作られています。運動量が減ると発熱量も少なくなり、冷えをはじめ血行不良からくる不調をさまざまに引き寄せる一因になります。特に女性は筋肉量が少ないので、冬の間もなるべく身体を動かし筋肉を維持して全身の血行を促したいものです。筋力キープ以外にも運動のメンタル面での効用も見逃せないです。

爽快感が得られたり、気持ちが安定する効果があるのも運動をすることのメリットです。少しずつでも毎日続けられるものを行うことが大切です。

 

冬のからだトラブル 症状

冬になると増えてくる、こんな病気や症状にご用心

マイコプラズマ肺炎

ウイルスや細菌の感染が肺にまで進む症状が肺炎。高齢者がかかりやすいイメージですが、実際に65歳以上に多くみられるのは肺炎球菌による肺炎です。

一方、子供から50代くらいまでの人がかかりやすいのが、マイコプラズマという細菌の仲間による肺炎です。秋冬に増え始めます。

感染から発症までの潜伏期間は1〜3週間くらいです。症状は風邪と似ていて発熱、頭痛、全身の倦怠感はあるが鼻症状は少なく、激しいカラ咳がでます。

重症化しなければ怖くない病気ですが、喘息に移行することもあります。感染経路はくしゃみ、咳などでうつる飛沫感染や接触感染ですので、予防するには手洗いマスクが有効です。

花粉症

夏が猛暑だと翌冬のスギ花粉飛散量が増えるといわれています。近年花粉症は増えていて、日本人の3人に1人が発症しています。花粉が大量に飛散する年は、それまで平気だった人も発症する可能性は高いです。治療は対症療法以外に、1月末など花粉の飛散前から始めて発症を遅らせる初期療法があり、また根本的な治療を目指す、舌下免疫療法もあります。

インフルエンザ

ここ数年、日本では冬の流行時以外にも、一年中感染がみられるようになりました。ただ、爆発的に流行しないのは、冬ほど湿度が低くならないからです。湿度は高い方が、のどの免疫力は低下せず、インフルエンザウイルスが気道に入っても、のどにある線毛が活発に動いて身体の外に排出してくれると考えられています。

咳ぜんそく

季節を問わず発症するものの、冬は風邪やインフルエンザの感染が引き金になって増えます。

気官や気管支の粘膜に炎症が起こって過敏になり、夜間や明け方、笑ったとき、あるいは温度の急激な変化や冷気、エアコンの風、ラーメンの湯気などちょっとした刺激に反応して、激しい咳が止まらなくなる症状です。風邪の咳なら1週間から10日ほどで治りますが、咳が2週間、3週間としつこく止まらなかったら、咳ぜんそくの可能性があります。

症状は咳のみですが、放置するとヒューヒューと呼吸が苦しくなる気管支ぜんそくに悪化することもあります。不眠の原因にもなるので経過に気をつけましょう。

ドライアイ、ドライマウス

口の中が乾くドライマウス、目が乾くドライアイも、冬は気になる症状です。

加湿器などを使って室内の湿度を50〜55%程度に保つ、口腔内を潤す、目薬を利用するなどの乾燥防止対策は怠りなくしましょう。それでも悪化したり、鼻や膣などほかの粘膜も乾燥するようなら、婦人科や内科で検査をしましょう。更年期障害、あるいは50代女性に多い膠原病の一種、シューグレン症候群の初期症状の可能性もあります。

寒暖差アレルギー

室内外の寒暖差が7℃以上になると、起こりやすいといわれている症状です。

鼻がムズムズしたり、くしゃみや鼻づまり、サラサラした水っぽい鼻水が出るなど、アレルギー性鼻炎に似たものです。医学的には血管運動性鼻炎と呼びます。特定のアレルゲンが原因でもなく、熱もなく風邪を引いたわけでもないのに自律神経の働きがアンバランスになることが原因とされています。中高年の女性に特に多くみられることがわかっています。

やはり寒暖差が一番の刺激となり起こるので、なるべく湿度差を抑えること、血流をよくすることが予防策です。

マスクは鼻粘膜に触れる冷気を遮断してくれるので有効です。

 

冬のからだトラブル 予防

不調を寄せつけないために、日常から基礎健康力を上げましょう。

朝食にはタンパク質を

不調に負けない身体を作るために、まずは食事をしっかり摂って体調を整えることが基本です。

食事内容も、もちろん大切です。タンパク質を多めに摂るとDIT(食事誘発性熱産生)が高く、特に朝摂ると体温も代謝も上がりやすいので、朝食に卵、豆腐、納豆などのタンパク質を加えるのが効率的でおすすめです。朝食をあまり食べられない人は、1杯の豆乳を飲むだけでもやってみましょう。

睡眠と入浴

睡眠もやはり重要です。風邪の場合ですが、睡眠時間が7時間の人に対して、6時間未満の人は4.2倍、5時間未満の人は4.5倍もかかりやすくなるというデータがあります。

血行が悪くなりやすい冬は、約40℃のぬるめのお風呂に入り、交感神経の緊張を緩めてリラックスさせましょう。反復浴で合計10分ほどで充分です。好きな香りの入浴剤などで五感に心地よい入浴タイムにすればより休まります。

寒暖差を作らない

寒暖差のリスクを減らすには、家の中でも温度差を作らないことが肝心です。

暖房をつけたら部屋の扉は開けたままにして、家の中の温度をなるべく均一にするのが理想的です。

外出時は、脱ぎ着しやすい工夫をしましょう。

暖房で汗をかいた後は余計冷えるので、上半身は薄着のものを重ね、脱ぎ着して調整。首には冷気を遮り体温を逃がさないマフラーを巻けば、効率よく熱をためられます。

のどの潤いを保つ

風邪の予防法にうがいがありますが、インフルエンザにおいては効果がないことがわかっています。代わりに緑茶をこまめに飲んでカテキンで抗菌しつつ常にのどを潤わせるようにするのが効果的です。

生姜湯やはちみちレモンなどの温かい飲み物で水分補給をしながら、のどの保湿習慣をつけるといいと思います。マイポットで持参すれば、外出時でも乾燥を防ぐことができます。

マメに動く

軽度な運動は免疫力を高めてくれます。また、日光浴をして体内でビタミンDが生成されると風邪やインフルエンザにかかるリスクが軽減します。散歩や買い物のときに一日10分くらい、手だけでも日の光を当てながら歩くことをおすすめします。運動習慣がない人は、日常生活でマメに動くことを心がけてみましょう。買い物は毎日歩いていく、駅では階段を利用する程度でも運動になります。

 

冬はとくに様々な症状が出やすい時期ですので、不調を引き起こす原因を知って対策し、病気を未然に防ぐよう努めましょう。

 

身体に不調がありましたらKENZO接骨院までご相談ください。