スキントラブル

kenzo 2019-11-12 12:44

今回も引き継ぎスキントラブルについて紹介していきます。

症状を知り日頃のケアに活かして頂いたり、美容鍼に興味を持って頂けると幸いです。

しみ

しみは、皮膚の老化、紫外線の2つが大きな原因です。そのほか、体調不良、代謝低下、化粧品が合わないなどがあります。

どうしてしみができるのか

色素を作るメラノサイトという細胞が、表皮基底層に約36個の基底細胞に対して1個の割合で分布します。人種によるメラノサイトの数に差はありません。人種による皮膚の色の違いは、メラノサイトの数によるものではなく、産生されるメラニンの量の違いで決めています。

メラノサイトは、紫外線(UVA、UVB)の照射を受けると活性化され、メラニン産生の促進が起こり、シミが生じます。シミはメラニン産生とメラニン消化のバランスの上に生じていて、加齢に伴い、大量にメラニン色素を持つ角化細胞(ケラチノサイト)が増えることにより起きます。これが40歳以後、顔や手背、前腕などに出るシミで老人性色素斑と呼ばれます。

その他、接触皮膚炎(色素沈着性接触皮膚炎〈黒皮症〉)、ナイロンなどによる慢性的な機械的刺激(摩擦黒皮症)、化粧品などの炎症(炎症後色素沈着)、卵巣機能低下、ストレス、妊娠などにより起こります。

対処法

老人性色素斑:老化による異常な角化細胞を破壊し正常な角化細胞を促すことで、レーザー治療やケミカルピーリングがあります。鍼治療で角化細胞の再生を促すことができます。またビタミンC誘導体がメラニン色素産生を抑えるためホームケアで美容液を使う指導をしていきます。

美白剤

美白剤は「メラニンの蓄積を抑えて、しみ、そばかすを防ぐ」という「防ぐ」予防効果のみが認められています。できてしまったしみ、そばかすに対して改善がないのかというと改善効果を報告した文献もあります。しかし現時点では、美白剤による抑える力と、色素を産生する力では、年齢を重ねた色素産生の方が強くなるのが現実のようです。

 

そばかす

そばかすには遺伝的な要素があるが、その直接的な病態は明らかにされていません。メラノサイトの数は変わらないが、メラニンの産生が亢進しています。大人になると目立たなくなる場合もありますが、しみができやすいです。レーザー治療が効果的とされています。

 

「かさつき」と「くすみ」

かさつき

かさつきは皮脂腺や角質の水分が低下し乾燥した状態。日焼けした水分が蒸発しやすく、かさつきやすい。

くすみ

くすみは新陳代謝が低下し、角質の水分量の低下、真皮層の血行不良、メラニンの沈着などにより、皮膚の明度、透明感が低下した状態である。

血行が良くなれば、肌が艶やかなので、光が当たると反射する。そういう人はくすんでみえない。血行が悪くて、代謝が落ちている肌だと、光が当たっても、反射率が下がるので、くすんでみえます。角質の水分代謝、真皮層の血行不良は鍼で解決できます。

 

しわとは

加齢により、内的要因では、真皮層の線維芽細胞によるコラーゲンやエラスチンの産生量も少なくなり、真皮層の代謝が低下します。膠原線維の束が不均一になり、ハリを失った皮膚が陥凹し、しわになります。また外的要因では、紫外線により線維層がダメージを受け弾力が失われてしわになります。
一般的にしわは3つに分類されます。表皮が乾燥して一時的にできるしわで「乾燥しわ」とも呼ばれています。目尻などにできるしわは「小じわ」と呼ばれ表皮に食い込んでいる真皮乳頭層が失われ、萎縮した皮膚になり起こります。安静時や伸展しても消失せず、無理に伸展してはじめて消えます。真皮に至っていることから「真皮性のしわ」とも呼ばれます。しわがさらに深くなると、目や口のまわり、輪郭などに大きなしわができます。「大じわ」あるいは「老人性しわ」と呼ばれます。加齢により、膠原線維、弾性線維、細胞間基質の全てが減少します。さらに紫外線のダメージなども加わり、真皮網状層が変化、膠原線維束の走行が不均一になり、皮膚の重力を支えきれなくなり生じます。

たるみとは

たるみの発生のメカニズムについてはよくわかっていませんが、皮膚の余剰、脂肪組織の萎縮および下垂、筋肉の収縮や拘縮などの加齢による変化が大きく関わっていると考えられています。
顔のたるみやしわは皮膚が弛緩するほか、表情筋が弛緩してたるむため緊張させて引き締めるという理論や手技療法がありますが、MRIで老化した鼻唇溝と若いそれとを比較検証したところ、皮下脂肪の下垂は認めたが、筋(大頬骨筋)のたるみには差が認められなかった報告があります。また近年、美容皮膚科領域でボツリヌス毒素治療が一般的になってきており、表情筋の収縮や拘縮によりできるしわ・たるみも多いことが臨床上明らかになってきています。
鍼の刺激によってこの表情筋の収縮や拘縮の緩和により筋肉の動きを改善し、たるみを改善していきます。

 

たるみの発生メカニズム

顔のしわ・たるみの基本的な発生メカニズムを考えると、支点、力点、作用点の3点の相互作用によって発生します。

力源となるのは主に、表情筋の収縮による力または重力でありますが、筋膜、靭帯、などの組織が拘縮する力の場合もあります。力点は表情筋の皮膚への停止部、または重力であれば皮膚全体に力がかかります。作用点は皮膚のしわや溝、または隆起や陥凹などの変形をきたした部分で、支点は皮膚を骨格などに固定する支持靭帯です。またミクロ的視点では、皮膚の真皮や皮下組織を形成する膠原線維や表情筋筋繊維、表皮細胞や線維芽細胞自体の収縮なども、微小じわの力源になります。また皮下脂肪も含めた皮膚の弾性、硬度、厚さ、角質表面の柔らかさなどがしわ・たるみの発生を左右する因子となります。

 

スキントラブルのなかには美容鍼で改善が見込める症状が多くあります。

気になっている方はぜひ一度ご相談ください。